俳句、来るべきもの(ジンジン祭り3・0)

むざんやな甲の下のきりぎりす 芭蕉

 

[#地から1字上げ](海士の屋は小海老にまじるいとどかな――芭蕉

 

こんな女に誰がした。

 

[#地から1字上げ](加藤陽子

 

あの6人は排除します。

 

[#地から1字上げ](菅よしひで)

 

憲法一条は、「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」と定めています。象徴とは、抽象的な存在を表現する具体的なもののことです。ハトは平和の象徴、白百合の花は純潔の象徴と言われます。

 

第1講3で説明したように、日本をはじめとする諸国家は、国民と呼ばれる人々の集合体が一体として行動するものとみなすという約束事の上に成り立つ抽象的な存在です。つまり、自動車会社や銀行のような株式会社と同様、国家も多くのメンバーから構成される法人です。国務大臣や裁判官、警察官等の職務にある具体的な人間の行動は、日本という国家の行動とみなされます。国家そのものは抽象的な約束事なので目には見えません。憲法一条は、天皇がその抽象的な日本国を具体的な存在として象徴すると述べているわけです。

 

もっとも、ある具体的なものが抽象的な存在の象徴であるか否かは、人々がそう考えるか否かという社会学的事実に依存する問題です。ハトが平和の象徴であるのは、人々がハトを見て平和のことを想起するからです。事実問題として人々がハトを見ても平和のことを想起しなくなれば、ハトは平和の象徴ではありません。他の例を挙げると、ルネサンス期の宗教画では、聖母マリアのまとう青いショールは純潔の象徴だと言われます。しかし、多くの日本人にとっては、聖母マリアは純潔だと言われてもピンとこないでしょうし、青いショールがその象徴だと言われても訳が分からないでしょう。

 

同じように、天皇が日本国の象徴なのは、人々、とくに日本国民の大多数が天皇を日本国の象徴と考えるという事実があるからです。その事実が失われれば、憲法の規定がどうであれ、天皇は日本国の象徴ではなくなります。象徴としての地位が日本国民の総意にもとづくとする憲法一条は、そうした当然の事理を述べています。ときに、この条文は天皇を日本国の象徴として考えよという趣旨の条文だと言われることがありますが、憲法も法律も人の内心に入り込んでそれを操作することはできません。天皇が日本の象徴だと思う人にとっては、天皇は日本の象徴でしょうが、そう思わない人にとってはそうではない。それはどうしようもないことです。

 

[#地から1字上げ](日本国の象徴、三四頁)

[#地から1字上げ](第3講 天皇制)

[#地から1字上げ](長谷部恭男、憲法講話、有斐閣社、2020年)

 

A 天皇は日本の象徴である。

B 日本の象徴は天皇である。

 

C 桜は日本の象徴である。

D 日本の象徴は桜である。

 

E 富士山は日本の象徴である。

D 日本の象徴は富士山である。

 

E 天皇は日本の元首である。

F 日本の元首は天皇である。

 

G 桜は日本の元首である。

H 日本の元首は桜である。

 

I 富士山は日本の元首である。

J 日本の元首は富士山である。

 

[#地から1字上げ](新しい新党わさおのお話)

[#地から1字上げ](論理国語と文学国語)

 

第九九条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

 

第99条 天皇と摂政、そして国務大臣と国会議員と裁判官と他の公務員は、この日本国憲法を尊重するとともに擁護する義務を負う。

 

[#地から1字上げ](英語版の意訳)

[#地から1字上げ](英語版で読む日本人の知らない日本国憲法カドカワ、2016年)

 

日本国憲法は一般の人も守らないといけません。それなのに本条には一般人が含まれていません。なぜでしょうか。憲法は、本来、国家権力をコントロールし、国民を守るものです。その意味では、憲法を守る立場にあるのは、国家権力を行使する公務員です(いわゆる憲法尊重擁護義務)。だからこそ、本条には広い意味での公務員しか名があげられていません。

 

さて、一時期日本を治めていたマッカーサー元帥ですが、実は、天皇制を誰よりも日本に残しておきたいと思っていました。日本への進駐がスムースにいったのは天皇制のおかげであり、もし天皇制を廃止していたら進駐が困難を極めることをわかっていただけに、マッカーサー元帥は、外国人の誰よりも、そして日本人の誰よりも、天皇制の維持を求めていました。今ある日本は、ああだこうだいっても、長い歴史と伝統のある天皇制のおかげです。そのすばらしい日本を救ってくれたのが、皮肉な話ではありますが、敵国アメリカの陸軍元帥、ダグラス・マッカーサーであったのです。今ある自由で平和な日本は、もちろん先人の苦労と努力があってこそではありますが、幣原喜重郎の英断と天皇の覚悟、そしてマッカーサー元帥の意志の強さのおかげであったことは間違いありません。軍部の暴走により先の大戦で日本は不幸を経験しましたが、マッカーサー元帥の「暴走」により、今の日本の幸福が保障されたともいえます。かつての敵国アメリカの陸軍元帥、ダグラス・マッカーサーに救われた国、それが我が国ニッポンであるともいえます。

 

[#地から1字上げ](条文理解のポイント、二三四頁)

[#地から1字上げ](英語版で読む日本人の知らない日本国憲法カドカワ、2016年)

 

あなたは危険な事はされまい

危険はお断りです

 

そうはおっしゃるが

すでに危険を冒しておられる

 

私が?

胸にお気をつけて

 

[#地から1字上げ](007は二度死ぬ You live only twice)

 

渋野日向子、ホールインワン達成に自分も衝撃!

口を押さえて足ジタバタ、米ツアー2度目の快挙にギャラリーとハイタッチ

 

[#地から1字上げ](THE ANSWER によるストーリー)

 

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