2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

俳句、来るべきもの(雪間)

霜降れば霜を楯とす法の城 高浜虚子 [#地から1字上げ](霜掃きし箒しばらくして倒る――能村登四郎) 淡海といふ大いなる雪間あり 長谷川櫂 鑑賞には直接の関係はないが、この句は河野裕子の、たつぷりと真水を抱きてしづもれる昏き器を近江と言へり、の印…

百合姫の祈り(満喫)

わたしの満喫は いつ 公開されるのかしら 鏡よ、鏡よ、鏡さん 教えて…… あら、ごめんなさい!! こんな姿で 今の私は女医役です 一ヶ月……以上ですねよ 主役は、内田有紀さんと離婚した吉岡秀隆さん 実は一度、やってみたかった 職業としても興味があります …

秋刀魚の味・麦秋

77 同夜 平山の家 茶の間 平山と幸一 平山「――そりゃ悪かったな…もっと早くお父さんがその気になりゃよかったんだ……」 幸一「けど、路子に云わないわけにはいかないでしょう」 平山「ウーム……困ったね……どうだろう、お前から云ってくれないか」 幸一「僕がで…

俳句、来るべきもの(公明党・婦人部)

うしろ手に閉めし障子の内と外 中村苑子 [#地から1字上げ](一枚の障子明りに伎芸天――稲畑汀子) あなたはどう思いますか。 望月衣塑子氏が危ぶむ小池都知事の“独裁化”「 対決するには蓮舫氏が適任」会見は「菅さんの方がまし」 多くの政治通たちも度肝…

百合姫の祈り(本番、行きます)

私の移動は自分でします ふわっとしたサラリーマン シートを広げる若者や 自分で運転する車(トラック)で ホコ天 行ったり ぶっそうな ご時世だけど ぶっそん(蕪村)にだけは 目を向けていたい ぶっそん(物損)などで 眉間にしわを寄せるより 東京ベイに…

もう、誰も止められない愚かな都知事選のために(ヘジテの誇り)

愚直なるべし愚直なるべし初燕 宇多喜代子 [#地から1字上げ](酒やめようかどの本能と遊ぼうか――金子兜太) シェイクスピアの作品は時代に合わせてその意味を常に新しく書き直されて来た。この四百年間、それは再創造とも呼ぶことができる。そして、その…

無題

1 今生 this life 出征する兵士は父親に今生の別れを告げた The soldier going to the front bade his father his last farewell. [#地から1字上げ](研究社) 2 わが消す灯母がともす灯明易き 古賀まり子 (昭和45年) 今生の汗が消えゆくお母さん …

ストーリーテラー(詩的鬼束)

蠢くものとして 私は語る 少しの幸福があれば 官能小説など誰も読まない イメージに手を入れ 表紙だけが次の展開を語る 誰が、ただ待っていただろうか 簡単に追い越されたその楽園で ヘイ ストーリーテラー どうして皮膚は燃えているのか ヘイ ストーリーテ…

ちりとてちん・日記

第一回を見た。つまらなかった。和久井映見の喪服が気になる。一体誰が死ぬのだろうか。とはいえ、自分には関係のないことだ。フォトギャラリーのその2を待ちたいと思う。 これが、箸の木地や これに、卵の殻を 砕いたんやら、貝殻やら それから、松葉やら…

秋山図(伊藤一郎氏の場合)

命題 秋山図が美しいのは伊藤氏の言うような意味で秋山の美が現前しているからではない。 「秋山図」は、語りの層を積み重ねて、その層のもっとも奥に秋山の美を語る張氏と元宰先生の言葉を置く。ところが、①③⑤とは位相の違う物語の文体を②④は創出して、[小…

白熱教室第10回(前編)

前回に引き続き 今回も アリストテレスについて考えていこう 現代の正義論は 道徳的対価や美徳といった概念から 正義や権利を 切り離そうとするものだった アリストテレスの主張は カントやロールズとは異なる 彼の考える正義は 人々にふさわしいものを与え…