ラスト・ポエム(連ちゃん)

蓮舫氏が多用する「相手を肯定してから一気に落とす」攻めパターン「

小池さん、まぶしくてかっこよかったです。でも…」

 

任期満了に伴う東京都知事選へ向けて、東京都内52首長が小池百合子都知事に出馬要請をするなど、小池氏の3選が有力だと言われている。そんな情勢のなか、もっとも強力な対抗勢力と見られる立憲民主党蓮舫参議院議員都知事選への出馬を表明した。臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、ネットでも生中継された蓮舫氏の出馬表明記者会見について分析する。

 

にわかに面白くなりそうな予感がする東京都知事選。立憲民主党蓮舫参院議員が5月27日、立候補を表明した。4月に行われた衆議院東京15区補欠選挙、5月26日が投開票日だった静岡県知事選と東京都議会議員の目黒区の補欠選挙はいずれも立憲民主党が推薦もしくは同党の元都議だった候補が当選。風は自分たちに吹いている、今なら勝てると踏んでの立候補だろう。

 

立憲民主党本部の会場に、白いハイヒールの音を響かせながら颯爽と入ってきた蓮舫氏。大股で演台へ近づき、マイクの前に立つときつく結んでいた口元を少し緩めて笑顔を見せた。「私、蓮舫はこの夏予定されている東京都知事選に立候補します」と声は明るい。国会で岸田文雄首相相手に質問する時とは声音が違う。岸田政権の面々と対峙する時は声が高くまくしたてるような口調だが、この日は語尾になるほど声が細く軽くて柔らかい。

 

彼女の話し方にはパターンがある。必ずといっていいほど、まず相手を肯定し褒めることから始めるのだ。今回もその手法が何度も使われた。「8年前、自民党の国会議員でありながら、都議会自民党を伏魔殿とか、都庁のブラックボックスを壊すと言って都知事に立候補した小池さん。私からみても、まぶしくてかっこよかったです」。

 

ところが褒めておきながら、そこに疑問を投げかける。「でも、この8年間の彼女の功績、実績はどうでしょうか。7つのゼロ公約、どこいったんでしょうか」。相手を持ち上げておいて、そこから一気に落とすのだ。そして自分の言い分を展開させていく。

 

民主党政権で彼女が行政刷新担当大臣だった2010年10月、事業仕分けで真っ向から対決した小泉進次郎議員にもこの手法が使われた。改革への本気度を見せろと迫った小泉議員に対し蓮舫氏は、この時「小泉さんが人気があるのが非常にわかる、的確な質問をいただいております。ただ1つだけ、人を指さすのはやめた方がいい」と言って、持論を述べていった。

 

心理学のある研究によると、「褒めてからけなす」というやり方は、「最初から最後までけなす」、「最初から最後までほめる」や「けなしてから褒める」より、相手からの印象を最も悪くするという。情報の変化によって印象形成に影響を与えるのだ。

 

敵対する相手に使えば効果的なこの手法、「(小池氏は)自分を見せることは大変お上手だ」と褒めておいて「でも」と小池都政の8年で都庁をどう変えたのかと疑問を投げる。「発信力、存在感、選挙の強さ、どれをとっても圧巻している人だ。大きい人だと思う」と述べた時は、「ただこうした変わり身の早さについていけない」と、伏魔殿といいながら公約よりも自民党との関係を優先させた矛盾を問う。有権者には褒めてけなすことで論点が見えやすく、比較がしやすく、理論的に説明されるよりも耳に入りやすい。

 

小池都知事の変わり身の早さを批判した蓮舫氏は、自らを「私は一貫している」と述べた。政治的な信条についてのものだが、彼女が一貫しているのはこれだけではない。トレードマークの白の勝負服だ。この日も服装は白いジャケットに白いひざ丈のスカート、黒のインナー。それも真っ白いジャケットだ。デザインの違う物がいくつもあるのだろうが、昔から同じようなものを着ている印象しかない。ヘアスタイルもショートカットで、よく言えば一貫しているが、悪く言えば変わり映えせず時代遅れでやぼったい。

 

若い頃はそれがよく似合っていた蓮舫氏。白いジャケットとショートカットはものおじせず切り込んでいく彼女の個性を引き立てていた。だが彼女が今の定番スタイルになってすでに十数年。時代が変わり、ファッションやメイクの流行が変わっても蓮舫氏は変わらない。年齢に応じて体型も外見も変わっているのに彼女は昔のまま。時代に取り残されているのに、変化に抗いそこにしがみついているという印象が強くなる。

 

小池都政をリセットする」と息巻くのもいいが、変化の早い時代のリーダーを狙うなら、まずは自分の見せ方をリセットしたほうがいいと思うのは、私だけだろうか。

 

[#地から1字上げ](NEWSポストセブンの意見)

 

 

三浦瑠麗氏が蓮舫氏に語りかける「

休息を取った後に…」「

彼らに報いる方法はあります」Xに私見

 

国際政治学者の三浦瑠麗氏は17日までに、自身のX(旧ツイッター)を更新し、7月7日の東京都知事選に出馬した前参院議員の蓮舫氏(56)に対する、バッシングを含めたさまざまな評価が出ていることについて、私見をつづった。

 

蓮舫氏は都知事選後の13日に行ったインスタグラムのライブ配信で、著名人からのものを含めた批判や評価などの反応が続いていることを念頭に「政治家、負けた。何言ってもいい的な構図で、すごいよね」と指摘。その後も、自身に対する納得いかない評価については、Xで反論している。

 

三浦氏は、こうした蓮舫氏の反応を念頭においてか「蓮舫さんが苦しんでいるのは見ればわかる。『その苦しみを表出させない方が政治的には得である』というアドバイスは、おそらく政治的に見れば正しいことになるのだけど、人生は有限。人の目を気にして無理して人気を博してもしかたがない」と指摘。「今現在を好きに生きることが、マジョリティ形成するよりもよほど悔いのない人生なのではないか。Take Your time ですよ」と、蓮舫氏に語りかけるようにつづった。

 

別の投稿では「選挙をビジネスに例えるのは変かもしれませんが、市場シェアを全て取りに行くのは悪だという考え方も存在します。ご自分の周りの人に大切にされているだけで、素晴らしいことです」とした上で「蓮舫さんが取った票の中には、たった一人を選ぶ選挙では勝てなかったけれど、代弁されたいという声が沢山あるはずです。それを一つのアチーブメントとして捉えれば、休息を取った後に、政界でもオピニオンや政策活動でもなんでも彼らに報いる方法はあります」と、アドバイスした。

 

「人間社会は他者叩きに満ちています。どんな陣営であっても相手方のバッシングをするものだし、人間は、社会は、常に他者を叩くものです。自分だけが正義、ということもないかわり、自分だけが悪い、にもなろうはずがない。ひとまずご静養ください」とも呼びかけた。

 

[#地から1字上げ](日刊スポーツ新聞社によるストーリー)

 

 

先生、この投降、どうですか。

諸君、私は泳げない。

 

AMK「この投稿どうなん?」

FCH「Take Your time ですよ」

RHO「私、細野議員と旅に出ます」

FHK「そうだ、京都へ行こう!二岡もな!」(三頁)

 

【写真】沈黙を続けるAマッソの加納さん

【写真】遥かなる山の呼び声

【写真】おくのほそ道