麻生太郎待望論3(一般意志)

【一般意志】(フランス volonte generale の訳語)

 

各自の利己心を捨てて、全部が一体となった人民の意志。ルソーが初めて用いたことば。

 

[#地から1字上げ](小学館

 

A ひと昔前の革新派 =天皇制廃止  →共産党、旧社会党

B これからも保守派 =男系天皇のみ →自民党

C これからの革新派 =女性天皇容認 →新党わさお

D 破壊的な偽革新派 =女系天皇容認 →フェミニズム

 

[#地から1字上げ](パネル2)

 

先生、天皇生前退位に関する議論の中で、一つだけ、欠けている点は何ですか。

 

諸君、フロントが1・2のアッホやから。

 

[#地から1字上げ](プロ野球を10倍楽しく見る方法)

 

 

憲法二条は、「皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する」と定めています。

 

憲法下の皇室典範は皇室が自律的に定める規範であって、帝国議会の議を経ることを要しないものとされていました。

 

皇位の継承について一般国民および議会の干渉を許さないとする趣旨のものです。

 

憲法下の皇室典範は法律の一種であり、国会の議決によって修正されます。

 

[#地から1字上げ](皇位の継承、四一頁)

[#地から1字上げ](第3講 天皇制)

[#地から1字上げ](長谷部恭男、憲法講話、有斐閣社、2020年)

 

現在の皇室典範は一条で「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」と定めています。女系や女子に皇位の継承を認めないことが男女平等に反するという見方もありますが、皇室が身分制の「飛び地」の中にあるという見方からすれば、国民一般に妥当する男女平等原則はこの際、関係がありません。もっぱら国の象徴としての皇位が安定的に継承されていくことができるかという点から、その当否が検討されるべきだということになるでしょう。

 

[#地から1字上げ](皇位の継承、四二頁)

[#地から1字上げ](第3講 天皇制)

[#地から1字上げ](長谷部恭男、憲法講話、有斐閣社、2020年)

 

 

Q 生前退位に関する具体的対応は

 

今後のすべての天皇に認める制度改正を行う 66%

今の天皇陛下だけに認める特例法をつくる  25%

生前退位を認める必要はない         5%

 

[#地から1字上げ](読売新聞、2016年11月7日)

 

特に問題なのは、拡大解釈した責務を果たせなくなるといけないから、皇位を次に引き継ぎたいという個人的なお望みをテレビで発表されたことで、異例のご発言だ。もし世間の同情に乗じ、特例法で対応するならば、憲法違反に近い。

 

天皇の「お言葉」だから、スピード感をもって超法規的に近い措置をするようなことは、皇室の将来のためにいかがかと思う。

 

[#地から1字上げ](平川祐弘・東大名誉教授)

[#地から1字上げ](読売新聞、2016年11月8日)

 

昭和天皇崩御などを取材し、終身在位はいかに残酷なものかと感じてきた。国家機関に直結した人が亡くなられる時には、その過程が全てさらされる。高齢による退位を容認する選択肢を設けるべきだ。

 

[#地から1字上げ](岩井克己・ジャーナリスト)

[#地から1字上げ](読売新聞、2016年11月15日)

 

天皇陛下は退位せずに)現行の皇室典範通り、(摂政の設置で)穏やかに対応すべきだ。皇太子さまを摂政にすれば、何も問題なくスムーズに行く。現行の皇室典範明治天皇や初代首相の伊藤博文が考え抜いた(旧皇室典範を引き継いだ)もので、天皇陛下が心配されることはない。

 

[#地から1字上げ](渡部昇一上智大名誉教授)

[#地から1字上げ](読売新聞、2016年11月15日)

 

陛下は退位をご希望と拝察する。

 

[#地から1字上げ](今谷明帝京大特任教授)

[#地から1字上げ](読売新聞、2016年11月15日)

 

先生、問題は、有識者にもそれが明晰・判明ではないということですか。

 

諸君、天皇陛下の8・8のお言葉をよく聞けば、おおよそ、渡部昇一氏のような――天皇制に関する個人的な感想ならばともかく――大和心に反する知識は出て来ようはずがない。

 

[#地から1字上げ](親しむ・対話する・解体する)

[#地から1字上げ](国事行為・公的行為・私的行為)

 

摂政には反対だ。現行の憲法皇室典範で、摂政は「象徴」ではない。中途半端な立場のままでは本人も周りも苦労されるし、祭祀の核心部分も十分に行えない。超高齢化社会により摂政が長引けば、「象徴の二重性」が出来するという問題も起こりうる。

 

[#地から1字上げ](岩井克己・ジャーナリスト)

[#地から1字上げ](読売新聞、2016年11月15日)

 

小林 ああ、君はどうして、そういう抽象的な言葉を出すかな。君は天皇というものについて、関心がある? 天皇制がどうだとか、民衆意識がどうだとか、そういうことに僕は答える興味がないんだよ。というのはね、君は心の底からそういうことに関心があるわけではないからなのだ。

 

[#地から1字上げ](小林秀雄・学生との対話、新潮社、2014年、一〇七頁)

 

天皇陛下が「象徴天皇」としてご公務に万全を期したいという思いを強くもたれていることがメッセージからうかがわれ、深い感銘を受けたが、国民の側からの天皇観もある。

 

[#地から1字上げ](大原康男国学院大名誉教授)

[#地から1字上げ](読売新聞、2016年11月8日)

 

退位を認めるかどうかということが、一番のポイントではなくて、今後の皇室を継続するために、公務のあり方や、こういう(退位の)問題にどういうプロセスで議論すべきなのかということの方が大事だ。

 

[#地から1字上げ](古川隆久・日大教授)

[#地から1字上げ](読売新聞、2016年11月8日)

 

先生、われわれは若手でも知識層でもありませんが、いつかの産経新聞に寄稿していたあの若い知識層のように、核についても、天皇制についても、もっと怜悧に考えるべきですか。

 

諸君、シェー。

 

[#地から1字上げ](事実《ファクト》が全てです――安倍総理の国会答弁)

 

先生、安倍政権が恣意的に集めた「退位」に反対する保守系の論客は、天皇は宮中で祈っていればそれでいいのだと高説を垂れていますが、天皇が、最後、祈ることさえできなくなった場合はどうなりますか。というか、彼らは、一体、誰に向かって口を利いているのですか。何様ですか。

 

諸君、だから、われわれは、最初から、天皇は祈ることさえ必要条件ではないと言っている。

 

[#地から1字上げ](これでぼくは、陛下に対するアンティミテ(親近感)ってものがわかった気がした)

[#地から1字上げ](われわれの詩学

 

先生、百歳まで生きた場合、例えば、自分の三人の子どもが、全員、先に死んでしまっていることもあるわけです。それでも、われわれは、あくまで生前退位にH・フォンダ(12人目の怒れる男)を貫きますか。というか、陛下の滲んだご意向を、180度、方向転換できますか。

 

諸君、われわれの定義では、象徴天皇制とは、何があっても、天皇が、生涯の終わりに至るまで天皇であり続けること、それ自体なのである。

 

[#地から1字上げ](限りなくゼロになるのは無理がある――8・8のお言葉)

[#地から1字上げ](陛下、お言葉ですが、全然無理じゃない――新党わさお

[#地から1字上げ]平成28年10月27日(木)

[#地から1字上げ](三笠宮のご逝去は、現下の生前退位の議論には何も影響しない――菅官房長官

[#地から1字上げ]平成28年10月31日(月)

 

新嘗祭の夜、陛下はたった独りで賢所《かしこどころ》にお入りになる。そこで何をなさっているのかは誰にもわからない。無論、新嘗祭ですから、新しいお米を神様にお供えして、お礼を申し上げる儀式があるのだが、これはどういうものか天皇しかご存じない。天皇だけが綿々と守ってこられた儀式です。

 

賢所に入られると、長いこと出ていらっしゃらない。そのあいだ、臣下はかがり火を焚いて、陛下を待っている。新嘗祭は晩秋ですから、真夜中になると寒い。寒いから、白酒《しろき》、黒酒《くろき》が出る。お酒、どぶろくですよ。そして、鴨の雑炊が出る。「その鴨はうまいですよ」と、その人に言われた。「あなたがそんなに鴨が好きならば、今度、陛下のお入りになる時に外で一緒にお守りして下さい。その時に鴨のお雑炊を差し上げます」。

 

[#地から1字上げ](小林秀雄・学生との対話、新潮社、2014年、一〇七頁)

 

先生、投書が来ています。そこまで言うなら対案を出せ。

 

諸君、安倍総理の国会答弁曰く、事実(ファクト)が大事なんだろう。だったら、直接、事実を確認して国民に明らかにするべきではないか。

 

[#地から1字上げ](甘利大臣の説明責任はどうなったのか)

[#地から1字上げ](9月18日ではなく9月22日――その時歴史が動いた

 

 

司馬 旧約世界の神は悪魔であった、ということをユングはいっております。また、例によって夢の話になります。ここでついでながら、先生は、ユングというと少しお笑いになるのがよくわかるんですけれども。

 

井筒 いやいや、そんなことはありません。

 

[#地から1字上げ](「民族」問題をめぐって、縮約、三二頁)

[#地から1字上げ](司馬遼太郎、九つの問答、朝日文芸文庫、1997年)

 

司馬 この話は、六十何歳になるまで人にいわなかったと、ユング自身がいうんです。ユングはのちにフロイトに出会って、鮮明に夢の問題とか意識下の問題を考えてゆくことになるのですが、右の四、五歳のときの夢の牧場の地下は、ユングのいう意識下の、深層の、無意識の世界であるのかもしれません。そこにいた神のようなものは、人食いだというからきっと悪魔だったのでしょう。幼いユングは牧師館という神の家に住んでいます。そのそばの地下に悪魔が住んでいる。「神の裏側は悪魔が」とユングがいうところの、つまり無意識は悪魔であるという悪魔だったんですね。またユングは集合無意識というものがある、といいます。民族、たとえば日本人なりドイツ人なりが、神話やいろいろなものを通じて共有している無意識があるという。つまり元型を共有しているという。それはどろどろしていて、悪でもあるというわけです。

 

[#地から1字上げ](「民族」問題をめぐって、三三頁)

[#地から1字上げ](司馬遼太郎、九つの問答、朝日文芸文庫、1997年)

 

 

上川陽子外相「派閥は存在しない」

 

「(総裁選には)私を含む10人あまりの方々が立候補の準備をされていると報道で承知しているが、自民党は意見や考え方がさまざまな方から成る政党。それぞれが描く日本のあり方や、日本の未来について議論をすることは大変重要で意義があること」と述べた

 

[#地から1字上げ](日刊スポーツ新聞社によるストーリー)

 

先生、これは歴代の自民党議員が有権者からの質問をはぐらかす時に言う言葉です。

 

諸君、あれーっ。おば茶まの推薦人が引き剥がしにあっている。

 

【写真】別れろ切れろは芸者の時に言う言葉

【写真】京都の舞妓さんのコスプレで記者団の前に立つ上川外務大臣

【写真】ブレイキン、シゲキックスとのダンスバトルで逆さ回転する上川外務大臣

 

「気候変動のような大きな問題は楽しく、かっこ良く、セクシーであるべきだ。」

 

[#地から1字上げ](小泉進次郎環境大臣