昔から雨が降ってくる(3・11)

昔、僕はこの池のほとりの 1本の木だったかもしれない

遠い空へ手を伸ばし続けた やるせない木だったかもしれない

あの雨が降ってくる

僕は思い出す 僕の正体を

昔から降ってくる なつかしく降ってくる

 

[#地から1字上げ](昔から雨が降ってくる、中島みゆき

 

「名辞以前」

 

あなたが名前で呼ばれる前に

あなたの言葉はどこを歩いていたのだろう

そのときあなたの言葉は誰と話していたものやら

 

やゆよん、ゆらん、ゆら、ゆよーん

とあある、のあある、とううるもう

ねねるが、ぎぎるが、だりら、らら

 

ほら、ほら、でもこれは、ぼくの声

どうしてぼくはぼくの声を聞いているのか

 

対象化された意識。その意識を意識する。それが持続する

カント以前のオブヰェクトゥム。記憶の彼方の中にいこう

 

 

先生、ファースト女房は器量でもらったらいけませんか。

諸君、Y子って誰だ?ニューヨーク?

 

[#地から1字上げ](春風亭柳昇、結婚式風景)