A 大好きだけど、つまらない男。
B つまらない男だけど、大好き。
C やす子オリンピック。生きてるだけで偉いので皆優勝でーす。
D お前は偉くない。予選敗退です。シンデクダサイ。
F「やす子オリンピック。生きてるだけで偉いので皆優勝でーす」
E「おまえは偉くないので、死んでくださーい 予選敗退でーす」
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例えば、バッハ会長はオリンピックを主宰するが、競技には参加しない。つまり、バッハ会長の予選敗退はあり得ない。したがって、競技に参加しない以上、バッハ会長が死ぬことは、文法上、不可能である。その上で、周知のように、金銭にまみれた現在のオリンピックに対して、それを非難したり、揶揄したりすることは民主主義の社会においては合法的である。
さて、件の投稿について、(E)の記述が指示している「おまえ」とは誰なのか。テキストをよく読めば、文脈上、これは明らかに「競技者」(参加者の中の一人)であろう。しかし、このような「競技者」はどこに存在しているのか。仮に、Y子オリンピックなるものが虚構(フィクション)の大会であった場合、その大会の参加者なるものも、また、虚構(フィクション)の登場人物であると言わざるを得ない。はたして、このような一次元の事例において、当事者間に侮辱罪を云々するということは、法曹界としては、余りにも、現実世界とは乖離した、空理空論なのではないだろうか。
[#地から1字上げ](石丸構文VS論理国語)
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MAT05:17 「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、と思ってはならない。廃止するためではなく、完成するためである。
MAT10:34 「わたしが来たのは地上に平和をもたらすためだ、と思ってはならない。平和ではなく、剣をもたらすために来たのだ。
[#地から1字上げ](命知らずのジョシュー)
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英語と違い、日本語は、最後まで読まないと肯定なのか否定なのかわからない。と、思ってはならない、と、思ってはならない。例えば、(A)と(B)は、言っていることの意味は同じであるが、言われている方の受け取り方(印象)は全然、異なっている。仮にフワちゃんの投稿が(D)の順番だった場合、アクセントは最後の「シンデクダサイ」にあるということになり、コンプライアンス上、到底、洒落にはならない。一方、(E)の場合は、フワちゃんのアクセントは「予選敗退でーす」にあって、これならば、十分、大喜利のオチとしては成立していると言っても、言い過ぎとまでは言えない(かも知れない)内容にはとどまっている。
[#地から1字上げ](われわれの詩学)
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『ひとつ ほんまの拳闘ちゅう奴をやってみんか そうさ ほんまの拳闘だ』(丹下段平)
これは漫画『あしたのジョー』の主人公、ボクサーのジョーのトレーナーコーチ、丹下段平さんの言葉だ。
都知事選が終わった後、あたしはふと段平さんのこの言葉を思い出した。
この言葉は、ジョーが念願のライバル、力石徹とリングで戦っているときに出てくる。
力石は強く、対戦相手のジョーとの対策もしっかりと練ってあり、ジョーには打つ手がない。
ジョーの得意な両手ぶらりの戦法も、カウンターで狙われる。
滅多打ちにされたジョーは、トレーナーの段平から見ても、これ以上試合をつづけられる状態ではなかった。……といったところでジョーは諦めるような男ではない。そのことを踏まえ、段平はジョーにいう。
冒頭の言葉だ。
リングに上がって拳闘をしているジョーにいうのである。小細工など効かない、初心に戻って、日々練習し積み上げてきた基礎に戻ってみるか、と。
そういえば、大好きな歌手のコンサートへいく。ファンサービスで何十年か前に大ヒットした曲を歌ってくれる。
それはあたしも大好きな曲。しかし、当時のほうが良かったと思うことがある。歌には、さすがプロというような節がつき、美しいビブラートも足されている。が、以前の朴訥な歌いかたのほうが、心のひだひだに入ってきた。
話を戻し、都知事選だ。街頭演説の歌や踊りを入れた盛り上げ方や、誰にも手厚い数を揃えた公約や、YouTubeの応援動画は、考え尽くされ新しくしたものだろう。
あたしは蓮舫さんを応援していたが、負けてしまった。選挙後、立憲の支持率も下がった。
この後は衆議院選がある。左派の議員たちは、なぜ自分たちが左側に立っているのか、もう一度、思い出して欲しい。原点である『弱者と労働者を守る』ということを、真剣に、そして愚直に、対面で少しでも多くの人に訴えてみることをしてみたらどうだろう。あたしはそうしてみる。
室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
左派の議員たちはもう一度、原点を思い出して欲しい。
公開日:2024/07/12 06:00 更新日:2024/07/12 06:00
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先生、もう終わりにしましょう。
諸君、ほんまもんのほんまもん。
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[#地から1字上げ](自民党総裁選・2024)
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